テストコースも、ビルの多い市街地も途切れず計測できる

速度計のパイオニア・小野測器のフラッグシップモデルです。 当社独自のIMU(慣性計測ユニット)補正アルゴリズムで、木々やビルなどによって電波障害が起きやすい市街地でも、試験環境に左右されず安定した速度計測を実現。 法規に適合した試験機能を豊富に備えており、さまざまな車両試験に対応します。 コンパクトなボディ設計、シンプルな構成で、PCレスでも試験が可能。

製品名
GPS 速度計
型番
LC-8300A
価格
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発売日
発売中
  • GPS 速度計
  • GPS 速度計

GPS 速度計の特長

特長

安定計測

  • 抜群の安定性を実現する2つの理由

衛星捕捉性能向上

従来比約4倍の高感度GPS/GLONASS 受信機を採用。従来機種と比較して衛星捕捉性能が大幅に向上し、計測中に衛星捕捉が途切れる心配がなくなりました。また、車室内へのアンテナ設置も可能です。

GPSとIMU(慣性計測ユニット)の融合

GPS からの速度情報だけでなく、IMUによって補正することで、電波の受信が不安定な環境においても安定した計測を実現。
また、衛星捕捉状態が良好でも絶えずIMUによる速度補正を行っているので、GPS単独の場合と比較して非常になめらかな速度出力が可能です。

* 上図は衛星捕捉とIMUによる補正のイメージです。必ずしも製品の精度や衛星補足数を保証するものではありません。また、車種や走行環境によっては、衛星捕捉数が減少し、計測が不安定となる場合があります。

 

  • ますます広がる活用シーン

さまざまな試験環境に

テストコースのように広く開けた場所はもちろん、木々やビルなどによって電波障害が起きやすい市街地や高架下通過時でも、衛星のロストに煩わされることなく安定した計測を行うことができます。
また、信号待ちなど車両停車時には、速度表示は 0 km/h で止まります。表示のふらつきはありません。
*走行環境によっては、衛星捕捉数が減少し計測が不安定となる場合があります。

幅広い試験ニーズに

GPSアンテナは、車のルーフ上に取り付けるほかに、車室内に設置することも可能*。
走行抵抗性能など、幅広い試験ニーズにご活用いただけます。

GPSアンテナ設置(ルーフ)イメージ
 
GPSアンテナ設置(ダッシュボード)イメージ

*車種や走行環境によっては、衛星捕捉数が減少し、計測が不安定となる場合があります。
*高い距離速度が要求され、なおかつ急な加減速を伴う試験の場合は、アンテナをルーフ上に設置してください。

こんな試験シーンにうってつけ

騒音試験

風切り音に影響を与える機材は取り付けたくない


 

惰行試験

アンテナやケーブルによって空気抵抗を増やしたくない

実路試験

実路でも安定した試験を行いたい
ボディに目立つものを取り付けたくない

荒天時の試験*

降雨、降雪時にアンテナを気にせず試験をしたい など

* アンテナは保護等級IP67。荒天時に車外(ボディ)に設置することも可能です。

高応答

  • 急加速、急制動でも

GPSとIMUの情報を融合して演算することで、高精度で高応答な速度計測を実現しました。急加速、急制動でも正確に速度を計測することが可能。 加速試験や制動試験、操縦安定性など過渡応答の精度が求められる試験に最適です。当社独自の演算アルゴリズムにより、応答性と安定性や低ノイズを両立しています。

コンパクトなボディ設計

  • さまざまな試験車両に

LC-8120 と比較して体積比約 60 % の省スペース化を実現しました。 さらに、IMUを本体に内蔵して省配線化。ストレージ機能を速度計本体に搭載することにより、LC-8300A GPS速度計本体と周辺機器のみのシンプルな構成(本体試験モード:PCレス)での試験が可能に。 また、GPS速度計本体試験機能オプションを追加すれば、加速性能、制動性能などの法規に適合した試験を、PCレスで実施することができます。
四輪はもちろん、二輪や農機・建機など、設置スペースが限られる車両にもご使用いただけます。

手のひらサイズの小型・軽量ボディ
(LC-8300A GPS速度計本体)

試験結果は LC-8300A 本体内蔵ストレージまたはUSBメモリに収録
(本体試験モードの場合)

* 外付けIMU(オプション)との接続も可能です。LC-8300A GPS速度計本体を水平に固定することが困難な場合などにご使用ください。

タッチパネル式表示器

  • 使いやすい工夫が盛だくさん

車内に設置する表示器は液晶タッチパネル式。カラーモニターで走行中も見やすく、使いやすい UI です。

LC-0089A タッチパネル式表示器

タッチパネル、リモートボックスのどちらからでもSTART, STOP, RESET 操作が可能

走行中もはっきりわかる大きな表示

IATF 16949 に対応した JCSS 校正

小野測器は、JCSS認定事業者としてGPS速度計の校正サービスを提供しています。
JCSS校正証明書は、IATF 16949 7.1.5.3.2項の要求事項を満足しており、IATF 16949 認証を取得済みのお客様にもご活用いただけます。

* 1 IATF 16949 は自動車産業に特化した品質マネジメントシステムに関する国際規格です。 世界の多くの自動車メーカーが、自動車部品のグローバルな調達基準として採用しています。
JQA 一般財団法人日本品質保証機構HPより
https://www.jqa.jp/service_list/management/service/iatf16949/

*2 7.1.5.3.2項では、計測器の校正証明書は ISO/IEC 17025 認定試験所で校正が実施され、かつ証明書に国家認定機関のマークを要求しています。

システム構成

試験モード

実車試験でPCを車内に設置、操作するときには、何かと気を使うもの。 LC-8300A GPS速度計は、PCレスで試験可能。もちろん、PCと接続してアプリケーションソフトウェアから計測、試験を行うこともできます。 計測・試験条件や、測定車両、設置スペースなどに合わせて、フレキシブルにご使用ください。

本体試験モード(PCレス)

LC-8300A GPS速度計本体と周辺機器のみのシンプルな構成。試験条件などの設定は、タッチパネル式表示器で行います。
試験結果は、本体内蔵ストレージまたはUSBメモリに収録(CSV形式)。
試験終了後、PCにデータを移行し、アプリケーションソフトウェアでグラフ化することも可能です。

PC試験モード

LC-8300A GPS速度計とPCをUSBケーブルで接続し、アプリケーションソフトウェアから各種試験、計測を行います。
試験や計測の実行中に、収録データをグラフで確認することが可能です。
アプリで詳細条件を設定後、USBケーブルを外してPCレス(本体試験モード)で試験を行うこともできます。

 
無線計測システム

GPS速度計と基地局との無線通信システム

LC-0873 無線通信ユニットを介して、LC-8300A 本体と基地局 PC との間でデータを相互にやりとりします。
試験車両から送信した試験結果を基地局側で直ちに確認できるので、認証試験などでは効果的。試験を効率よく進めることができます。
また、基地局側から気象観測データを LC-8300A に送信し、車内で確認することも可能です。
通信距離は 約 100 m*。最大 63台 のユニット間での無線通信が可能です。

* 電波環境による

* 100 m 以上離れた地点間での使用実績もあります。詳細は、当社販売店または営業所、お客様相談室にお問い合わせください。

 

試験シーンのさまざまな要望にお応えします

  • 車内、車外の計測データをマージしたい

  • 車内から気象計の観測データを確認、収録したい

  • 車外からデータや試験結果を確認したい

  • 基地局PCに計測データを随時転送したい

 

 

使用事例

テストコースでの車外騒音計測

製品構成

型名品名数量備考
LC-8300AGPS速度計1 
LC-0873無線通信ユニット2 
LC-0835無線通信ソフトウェア*1無線通信に関する設定機能
区間測定試験で収録したデータのやりとり用

* LC-8300A GPS速度計以外の機器との無線通信については、別途ご相談ください。

* オプション試験を行う場合には、無線通信ソフトウェアの改造が必要です。
車外騒音試験やWLTP試験(惰行試験)などの各種法規試験のほか、お客様のご要望に合わせたアプリケーションを製作します。

 

 

 

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株式会社小野測器
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