5Gや衛星通信など、次世代の広帯域、マルチキャリア通信向けのシグナルアナライザ
MS2850Aは、解析帯域幅が最大1 GHz、周波数範囲が9 kHz~32 GHz、44.5 GHzのシグナル/スペクトラムアナライザです。5Gに代表されるモバイル通信や衛星通信など広帯域通信の測定に対応する解析帯域幅を持ち、6 GHz以下の周波数帯(Sub-6GHz)から28 GHz帯/39 GHz帯などのミリ波帯までの測定を1台でカバーするベンチトップのシグナルアナライザです。
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MS2850Aは、解析帯域幅が最大1 GHz、周波数範囲が9 kHz~32 GHz、44.5 GHzのシグナル/スペクトラムアナライザです。5Gに代表されるモバイル通信や衛星通信など広帯域通信の測定に対応する解析帯域幅を持ち、6 GHz以下の周波数帯(Sub-6GHz)から28 GHz帯/39 GHz帯などのミリ波帯までの測定を1台でカバーするベンチトップのシグナルアナライザです。
解析帯域幅:1 GHz
5Gや衛星通信など、マイクロ波/ミリ波帯通信の広帯域化に対応する解析帯域幅1 GHz
FFT(高速フーリエ変換)解析を使用したシグナルアナライザ機能として、スペクトラム表示やスペクトログラム表示、時間経過に伴う周波数や位相の変化などの解析ができます。また、5Gの測定に必要な帯域幅をカバーしており、5G測定ソフトウェアを使用することにより、マルチキャリア信号を一括で評価できます。
解析帯域幅:
255 MHz(標準)
510 MHz(オプション)、1 GHz(オプション)
中心周波数 29 GHzでの100 MHz帯域幅 × 8キャリアスペクトラム
1 GHzもの広い解析帯域幅において、振幅や位相のフラットネス性能*1はほかのシグナルアナライザを超える性能を持っています*2。この性能によりMS2850Aは、5Gなどの広帯域通信における各キャリアの振幅や位相をより正確に測定できるようになり、無線通信装置の品質向上に貢献いたします。
中心周波数:28 GHz、中心周波数 ±500 MHzにおいて
帯域内周波数特性:±1 .2 dB(公称値)
帯域内位相直線性:5 ˚p-p(公称値)
*1:当社規格では「帯域内周波数特性」や「帯域内位相直線性」として規定
*2:2017年5月現在(当社調べ)
MS2850Aは、解析帯域幅1 GHzにおいて高いADCクリッピング・レベルを実現しています。この性能により、実際の信号入力レベルと、アッテネータを使用する際や広帯域信号を入力する際に上昇するDANLとの差を、より広くとることができます。5G信号の測定の際には、この広いダイナミックレンジ性能により、より正確なEVM値を得ることができます。ADC クリッピング・レベルとDANLの差におけるダイナミックレンジは、たとえば28 GHz帯において最大140 dB以上(参考値)を確保しています。
中心周波数:28 GHz
ADCクリッピング・レベル:0 dBm*5(CW)
DANL:–142 dBm/Hz*5
ダイナミックレンジ:142 dB(参考値)
*3:Analog to Digital Converter
*4:Displayed Average Noise Level
*5: meas.設計段階で測定した値であり、規格値として保証するものではありません。
MS2850Aは、解析帯域幅1 GHzにおいて、ADCに起因するスプリアスの発生を低く抑えています。広帯域で信号を解析する際に、広い測定ダイナミックレンジを確保できます。
SFDR
800 MHz ≦ 周波数 < 4 .2 GHz:–60 dBc(公称値)
4 .2 GHz ≦ 周波数 ≦ 44 .5 GHz:–70 dBc(公称値)