4つのコンパレート機能で製品の良否を判定
判定エリアを設定して特徴的な周波数の信号レベルから合否判定するブロックコンパレータ機能
波形の形状から合否判定するシェイプコンパレータ機能(オプション)
回転速度を変化させて特定次数のレベル変化から合否判定するトラッキング機能(オプション)
うなりやビビリなどの周期的な変動に起因する音や振動の変動量を抽出して合否判定する変動
成分抽出機能(オプション)
その他の機能
良品/不良品の周波数特性の違いから判定範囲の設定を行う判定アシスト機能
単位校正を自動で行えるTEDSセンサ対応(Ver.0.9、Ver.1.0の加速度センサ、マイクロホンに対応)
定電流駆動型(CCLD)センサ使用時のケーブル断線やコネクタ不良を自動検知する断線検知
機能
測定データや測定条件をUSBメモリへコピー
シーケンサ用に、総合および個別ブロックの判定結果をオープンコレクタで出力。入力I/Oに
割り当てたコマンド群により本機をコンロトール(最大9入力)
電源バックアップ機能による主電源ラインのダウン時の計測データの消失防止(オプション)
1.ブロックコンパレータ (周波数レベルで判定)
ブロックコンパレータは、任意の周波数とレベルで範囲設定したブロック(領域)により判定を行う機能です。着目する信号のピーク値やレベルなどが、設定した条件で合致するか否かを判定します。信号の判定方法には、レベル・ピークレベル・ピークマックス・インサイドマックス・パーシャルオーバーオール・面積含有率の6種類があります。判定ブロックの設定は、波形上で画面にタッチしながらのドラッグ操作、またはリスト表示上での数値入力により可能です。
関連機能: ブロックコンパレータ機能 (標準装備)
判定基準演算アシスト機能 (標準装備)
2.シェイプコンパレータ(波形の形状で判定)
シェイプコンパレータは、波形の形状で合否判定する機能です。時間波形に現れる微妙な変化やスペクトルの形状の差異に対して、判定ラインを設けて判定する事ができます。時間波形では瞬間的なノイズによる誤判定を防ぐため、判定レベルを超えたデータ点数が設定値以下あればノイズとみなし判定対象から外すこともできます。
関連機能:CF-0472 シェイプコンパレータ機能 (オプション)
3.トラッキング波形のシェイプコンパレータ(波形の形状で判定)
回転機器の振動 ・騒音対策では、どの回転速度で振動や騒音が大きくなるか、その原因として回転機を構成するどの部品から振動や騒音が発生しているかを計測・解析することが重要です。CF-4700 FFT コンパレータでは、回転速度の変動に追従し回転に起因する振動、騒音成分を抽出し、そのレベルの値または変化の様子から機器の良否を判定する事ができます。
関連機能:CF-0472 シェイプコンパレータ機能 (オプション)
CF-0471 トラッキング機能 (オプション)
4.変動成分抽出機能(特定帯域の周波数成分の変動量で判定)
変動成分抽出機能は、特定の周波数帯域の信号の大きさの”変動の量”を抽出する前処理機能です。大きさが変動することによって発生する異音や異常振動の判定に効果があり、モータを用いた機器が稼働する際に発生する[ギ―」といった濁り音や「カタカタ」といったビビリ音などの合否判定の前処理として使えます。また、変動成分抽出機能に含まれているバンドパスフィルタ、エンベロープ機能を用いたベアリングの振動監視や、モニタ機能(ヘッドホン出力)による振動の可聴化なども行えるようになります。

関連機能:CF-0473 変動成分抽出機能 (オプション)
5.電源バックアップ(不意な電源供給ダウンへの対策)
生産現場では、ライン主電源の不意な瞬時停電や大きな電圧低下が起きることがあります。本オプションの装着により、ラインの主電源が落ちても本機が正常に終了するだけの電源を自己確保するため、別途無停電電源を用意する必要がなくなります。また、あらかじめ起動コンディションを設定しておけば、電源復旧時に再度計測条件を設定し直す必要もありません。この機能を使うことで、ラインの主電源ON/OFFで電源の集中管理も可能になり、本機の電源ON/OFFは不要になります。
関連機能:CF-0478 電源バックアップ機能 (オプション)