容量性負荷のシミュレートが可能で、測定レンジ3レンジ切換式のモジュール型電子負荷
通常の電子負荷の機能に加え定インピーダンスモードを持ち、高精度の測定が可能なため、研究開発用途から生産の出荷検査用途まで幅広く使用できる製品です
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通常の電子負荷の機能に加え定インピーダンスモードを持ち、高精度の測定が可能なため、研究開発用途から生産の出荷検査用途まで幅広く使用できる製品です
複数のモジュール間で連携した動作の最適化のために、電子負荷モジュールにマイクロプロセッサを装備しています。すべての電子負荷モジュールは独立して動作させることも、リモート制御を介して複数の出力を同時に行うこともできます。
簡単にモジュールを入れ替えることができます。メインフレーム(63600-5)は、電子負荷モジュールを5台組み込むことができる標準的なフレームです。63640-80-80のモジュール5台をメインフレームに組み込んで並列させる場合、最大電力2kWで出力できます。また、GO/NG出力ポートを使用することにより、試供体のPass/Failの判断が簡単にできます。メインフレームに組み込まれたモジュールは、共通のGPIBアドレスにより同期および制御が可能です。
CV、CC、CR、CPの他、定インピーダンス(CZ)モードで動作させることができます。
63600シリーズには3つの測定電流レンジがあり、16bit高精度A/Dコンバータが搭載されています。これにより、電圧確度0.025%+0.01%F.S.、電流確度0.05%+0.05%F.S.、電力確度0.1%+0.1%F.S.で測定ができます。この高精度測定は、電力効率やその他の重要なパラメータをテストするのに効果を発揮します。
また、63600シリーズはステップ数、ステップ電流、滞留時間を設定することにより、OCP/OPPのトリップ電圧と電流を測定することができます。試験結果のGO/NGを判定し、ディスプレイ上の最大電力(Pmax)を表示後、OCP/OPPテストを完了します。高精度A/Dコンバータによって同時に電圧と電流を測定し、歪みのない正確な電力値を表示します。
定インピーダンスモードは、キャパシタンスとインダクタンスを含んだ負荷をシミュレートします。電源の過渡特性評価に適しています。
CZモード設定画面例 容量性負荷の動作特性例
100種類のシーケンスをプログラムすることで様々な条件をシミュレートできます。さらに各モジュールは独立動作または同期動作を行うことができます。同期動作は各モジュールが同時に同じプログラムで動作します。 下記に、よく使われるプログラムシーケンスの例を示します。
ダイナミックモードは、電流値(Load1/Load2)、時間(T1/T2)、立ち上がり/立ち下がりスルーレート、および実行回数の設定ができ、ダイナミックに負荷を切り替えることができます。これによりダイナミックローディング必要な試験を簡単に実行できます。
ダイナミックモードは、リピート回数を1~65535回設定することができ、繰り返しテストに適しています。
50kHzまで可変できるダイナミック周波数スイープ(下図参照)の機能を有しています。これは電圧ピークの最も悪い状態を決めるのに役に立ちます。電圧ピーク値(±)の測定は、500kHzで高速サンプリングされます。様々な試験要求を満たすためダイナミックローディングモードは異なる負荷条件をシミュレートすることが可能です。リモート負荷センサと制御回路によりダイナミックローディングにおける波形の歪は最小限に抑えられます。
電力を増やしたい場合、2台以上を並列で運転させることにより、試験に必要な負荷電流をとることができます。マスター機に負荷電流を設定すれば、自動で計算されてスレーブ負荷を制御しマスタースレーブ運転となります。オプションインターフェースのUSB、Ethernet、GPIBを使用し、自動検査システムへの統合することができます。
バイアス電流(I_DC)、負荷正弦波(I_AC)および正弦波周波数が設定できる正弦波ローディング機能を持っています。正弦波ローディングは0A以上で動作します。この機能は、DC-DCコンバータ、サーバ用電源および燃料電池の内部抵抗DCIR測定に使用することができます。
従来の電子負荷が搭載している、一般的なCC、CV、CP、CRの各モードに加え、複雑な波形に対応するため、下図のようにファンクションジェネレータからのアナログデータやDAQカードからのデジタル波形データを受け取り、出力することが可能です。
実際の電流プロファイルと波形をシミュレーションするため、ユーザー定義波形(UDW)に対応した拡張機能を有しています。実際の電流波形をシミュレーションするために、ユーザーはソフトパネル(オプション)を介して、取得した波形データを電子負荷に転送することが可能です。より厳しい試験要求に対応するため、最大120万のデータポイント、10セットまでの波形を保存することが可能です。
加えて、実際の負荷状態でのピーク電圧測定にも対応します。これによりピーク電圧を取得するためのオシロスコープを使用する必要がなくなり、時間とコストの削減につながります。
3つの電流レンジがあり、各レンジとも最小電圧でフルの電流の出力が可能です。
63640-80-80の場合は最小電圧(0.4V)でフル電力出力が可能で、電流レンジの最大電流を出力できます。
この機能によりDC-DCコンバータ、燃料電池、および他の低電圧・高電流デバイスをテストするのに適しています。
モデルNo, | モデル名 |
63600-1 | シングルスロット用メインフレーム ※ |
63600-2 | 2スロット用メインフレーム |
63600-5 | 5スロット用メインフレーム |
63610-80-20 | 0~20A,0~80V,100W ×2ch |
63630-80-60 | 0~60A,0~80V,300W |
63630-600-15 | 0~15A,0~600V,300W |
63640-80-80 | 0~80A,0~80V,400W |
63640-150-60 | 0~60A,0~150V,400W |
※63600-1はUSB及びイーサネット、GPIBインターフェースを装備する事が出来ません。
製品サイズ(メインフレーム)
63600-1 | 63600-2 | 63600-5 | |
スロット数 | 1スロット | 2スロット | 3スロット |
寸法(高×横幅×奥行) | 18 × 7 × 56 (cm) | 18 × 21 × 56 (cm) | 18 × 45 × 56 (cm) |
重さ | 7.5kg | 11.5kg | 15.6kg |
モデルNo, | モデル名 |
A636000 | GPIBインターフェース |
A636001 | Ethernetインターフェース |
A636003 | 外部シグナルボード(Test Pin) |
A636005 | 外部シグナルボード(BNC) |
A632007 | 63600-2 19 "電子ロードフレーム用イヤーフレーム |
A632008 | 63600-5 / 63601-5電子ロードフレーム用の特別な19インチフレームイヤーフレーム(ヨーロッパ用) |
A632010 | イーサネット制御インターフェース(63601-5用) |
A632006 | NI USB-6211バスパワーデバイスマルチファンクションDAQ |