新機能搭載(ノーマルモード試験/プリチェック機能)のEFT/B試験器
スイッチングデバイスの接点間の放電、電子モーターから発生するアーク放電などによる立ち上がりの早い高周波ノイズを模擬的に発生し、電子機器の耐性を評価する試験器です。
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スイッチングデバイスの接点間の放電、電子モーターから発生するアーク放電などによる立ち上がりの早い高周波ノイズを模擬的に発生し、電子機器の耐性を評価する試験器です。
● 代表的な準拠規格:IEC 61000-4-4, ECE R10, IEC 61851-21/22, ANSI C37.90, 個別の業界規格, メーカーさま社内規格
● プリチェック機能を搭載。始業前の点検が簡単になりました
● 市場でのトラブルを考慮したノーマルモード試験ができます
プリチェック機能やソフトウェア制御などで
お客さまのEMC試験を楽(らく)にします。
■ 発生部仕様
項 目 | 仕 様 / 機 能 |
出力電圧 | 200~5000V 10Vステップ |
極性 | 正または負、バースト毎に極性反転も可能 |
パルス周波数 | 0.1kHz ~ 2000kHz 0.1kHz ~ 1kHz /0.01kHz ステップ 許容差 ±5% 1.0kHz ~ 10kHz /0.1kHz ステップ 許容差 ±5% 10kHz ~ 100kHz /1kHz ステップ 許容差 ±5% 100kHz ~ 1000kHz /10kHz ステップ 許容差 ±5% 1000kHz ~ 2000kHz /100kHz ステップ 誤差 ±10% (連続出力時は電圧により制限があります) |
パルス数 | 1 ~ 1000 /1ステップ 設定制限:1 バースト内、1パルス/ms(パルス周波数1kHz以上) |
バースト期間 | 次の計算式による (パルス数)/(パルス周波数) 直接入力によるバースト期間の指定可能範囲:0.01 ~ 999ms |
バースト周期 | 10 ~ 1000ms ±10% 10msステップ(極性反転時は500ms ~) |
極性反転機能 | バースト周期毎、極性を正/負交互に出力する 設定条件:バースト周期が500ms以上で且つ、バースト休止期間 [(バースト周期)-(バースト期間)]が100ms以上あること 最長試験時間:10分 |
パルス連続出力 | ~ 1000V 10kHz以下 ~ 2000V 4kHz以下 ~ 5000V 1kHz以下 いずれも最長試験時間:10分 |
周波数変調 | 設定周波数から約-10%の間で連続的に周波数を変化させる。変調波は約20Hzの三角波 |
外部トリガ | 外部からのトリガ入力に同期して1バーストを出力する トリガ信号入力仕様:Hi(+5V)→Lo(0V)で1バースト出力 |
パルス波形(50Ω負荷時) | パルスピーク電圧:(設定電圧/2) ±10% 立上り時間 :5ns ±30% パルス幅 :50ns ±30% |
パルス波形(1kΩ負荷時) | パルスピーク電圧:(設定電圧×0.95)±20% 立上り時間 :5ns ±30% パルス幅 :35 ~ 150ns |
直流阻止コンデンサ | 10nF ±20% |
■ CDN部仕様
項 目 | 仕 様 / 機 能 |
電源容量 | A20モデル:単相AC240V/20A, DC125V/20A(ただしPEは10A) B63モデル :三相AC600V/63A, DC125V/63A(ただしN/PEは10A) |
印加相 | A20モデル:L/N/PE B63モデル:L1/L2/L3/N/PE 単線、全線、各相個別に指定可能 |
結合モード | コモンモード オプション使用でノーマルモード印加可能 |
入出力形式 | φ6 mm セイフティソケット |
結合コンデンサ | 33nF |
出力波形規定 | パルスピーク電圧:(設定電圧)/ 2 ±10% 立上り時間 :5.5 ns ±1.5 ns パルス幅 :45 ns ±15 ns 設定電圧±4000V,周波数5kHz ~ 100kHzで規定 |
入力残留電圧 | 設定パルス電圧の10%以下 EUTライン入力は50Ω終端、ライン出力は開放で規定 |
AC ライン同期 | 同期、非同期の設定が可能 設定位相角:0 ~ 360°±10° 1°ステップ 同期可能電圧:AC85Vから定格電圧まで 基準とする位相:L-N間(A20 モデル) L1-L2 間(B63モデル) |
■ その他仕様
項 目 | 仕 様 / 機 能 |
非常停止 | プッシュロック式スイッチ(試験停止、EUT ラインOFF) |
EUT FAIL機能 | 試験中に外部からのFAIL信号(Hi→Lo)を検知 FAIL信号仕様 VLO:0V, VHI:+5V 検知後の動作は、試験停止/一時停止から選択 FAIL入力は3チャンネル |
外部インターフェース | REMOTE(外部制御PC使用時), CDN I/F(外部接続CDN使用時), INDICATOR(警告灯、表示灯使用時), EUT FAIL INPUT(EUT誤動作発生時の試験一時停止など) |
添付品 | 電源ケーブル SGケーブル ライン入力ケーブル 出力ケーブル 波形確認コネクタ 同軸ケーブル 取扱説明書 添付品バック |
動作環境 | 温度 15 ~ 35℃ 相対湿度25 ~ 75% |
外形寸法/質量 | W430×H199×D370mm( 突起含まず) / 約14 kg(A20モデル) 約22 kg(B63モデル) |
駆動電源 | AC100 ~ 240V ±10% 50/60Hz 約120VA |
試験前の始業前点検では、専用のアッテネーターとオシロスコープを用いて波形出力の確認をしていましたが、FNS-AX4では試験器本体にモニター回路を内蔵し、波形観測コネクタと付属の同軸ケーブルを接続するだけでプリチェックができ、始業前の点検が楽になりました。
試験時の電源ケーブルの接続ミスを防ぐため、一目で接続先が判るフロントパネルを採用しました。あわせて接続を簡単にするコンセントボックス(オプション)も採用しました。
IEC 61000-4-4規格ではコモンモード試験の規定しかありませんが、市場ではノーマルモードで機器にノイズが侵入し誤動作を起こすことがあります。このノーマルモードノイズに対応する試験としてANSI C37.90規格が規定されており、FNS-AX4では専用のノーマルモードカップリングバラン(オプション)を用いてANSI C36.90規格に準拠したノーマルモード試験を行うことができるようになりました。
試験の設定をより分かりやすく確実にするため、日本語の他に英語、韓国語、中国語での画面操作ができます。
■操作画面
各試験モードの画面では、ボタンのオン/オフ、および数値パラメータをテンキーで入力するだけで簡単に設定することができます。
また、すべての試験条件は1~2スクリーンで設定・表示ができます。
STANDARDモード
IEC 61000-4-4で定められた試験条件がプリセットされています。電源電圧への重畳では0.5kV、1.0kV、2.0kV、4.0kVとパルス周波数(5kHz/100kHz)となります。 | MANUALモード
詳細な試験条件の設定ができるMANUALモードの設定画面です。ピクトグラムを併記表示しており、試験条件の設定が直感的にわかります。本画面からスイープ試験を実施する設定画面に移行できます。 |
MANUALモード(試験条件設定)
極性や印加相設定はボタンのオン/オフで簡単に設定できます。試験電圧などの数値設定するパラメータは、テンキーが表示されますので、簡単に入力が可能です。
| MANUALモード(スイープ試験設定)
出力電圧やパルス周波数の変化条件を予め設定し、自動的に実行する試験モードです。設定画面例では500Vから1000Vまで250V |
メニュー画面より、“STANDARD”、“MANUAL”の何れかを選択し、試験電圧や極性、周波数、印加相など様々な設定を行います。
“MANUAL”ではスイープでの印加設定も行え、最大で30個の試験条件を保存できます。“SEQUENCE”では“MANUAL”にて設定をした試験条件を呼び出し、最大18ステップの試験条件を組み合わせる事ができ、最大で15個までのプログラムを作成する事ができます。
また、試験始業前のプリチェックも行えます。