巻線部品安全規格スキャナ (Model 19035)

クロマジャパン株式会社|最終更新日:2021/04/22

基本情報

巻線部品安全規格スキャナ
  • 巻線部品安全規格スキャナ

AC/DC耐圧、絶縁抵抗、直流抵抗、短絡パルス試験可能な巻線部品安全規格スキャナ

AC/DC耐圧、絶縁抵抗、直流抵抗、短絡パルス試験実行可能
RS-232インターフェース標準搭載、GPIB&Handlerインターフェースオプション搭載可能

型番
Model 19035
価格
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発売日
販売中
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巻線部品安全規格スキャナの特長

製品特徴

  1. AC/DC耐圧、絶縁、DC抵抗、短絡パルス(5in1)
  2. オープン/ショート検出機能 (OSC)
  3. 人体保護機能 (GFI)
  4. プログラマブル出力電圧:AC 5kV & DC 6kV
  5. 絶縁インピーダンス測定 0.1MΩ~50GΩ (5kV)
  6. DC抵抗測定:10mΩ~100kΩ
  7. 電気フラッシュオーバー検出機能(Flashover)
  8. プログラマブルの出力電圧と測定時間の管理
  9. RS-232インターフェース(標準装備)
  10. GPIB&Handlerインターフェース(オプション)
  11. 8 チャンネルスキャナ

試験基準の高圧出力

19035は、AC 5kV/DC 6kVの高圧出力を備え、巻線コンポーネントの耐圧試験基準を満たし、最大出力電流は30mAまで可能となっています。絶縁抵抗試験は、0.1MΩ〜50GΩの測定範囲で、出力電圧は5kVまで可能です。

多機能

DC抵抗試験は、巻線コンポーネントの測定以外に、安全規格耐圧試験を行う前の接続確認ができます。更に電気フラッシュオーバー(地絡)、開放・短絡検出などの機能を装備し、異なる被測定物の特性に対し、プログラマブルの出力電圧や時間パラメータによって信頼性の高い試験ができます。

8チャンネルスキャナ

本器は、パルステスタに直接接続でき、スキャナ本体の8チャンネルを利用し、測定点の切替を行わなくても同時測定ができ、測定時間を短縮することができます。

高信頼性測定

開放・短絡検出機能やDC抵抗2線/ 4線式端子測定機能を装備し、測定中における接触不良や、被測定物の短絡現象を検査できることから、巻線コンポーネントの測定で生じる接触問題の解決と共に、信頼性の高い測定ができます。

サンプル別製品構成

  • モーター、ファン:19035-M
  • 電気ヒーター管:19035-M
  • トランスフォーマー:19035
  • スイッチ、ワイヤー:19035
  • カメラマイクロモータ、コイル:19035-S

測定技術

フラッシオーバ検出

本器は、フラッシオーバ(地絡)を検出します。フラッシュオーバーは、高電圧場によって、被測定物の絶縁素材の表面又は内部において、その絶縁特性が失われ、一時的または不連続な放電により発生します。これにより、炭化が生じ導電路が発生したり、試験中に製品が損傷する可能性があります。フラッシュオーバーは、漏れ電流のモニタリングのみでは検出できません。試験電圧や漏れ電流の変化率はフラッシュオーバを検出するためモニタリングされ、その検出は、電気的安全試験において必要不可欠な試験項目の一つです。

 

漏電遮断(GFI)

試験環境の要件により、試験装置は自動漏電防止機能を搭載する必要があります。本器は、使用者を保護するため、漏電遮断(GFI)の機能を装備しています。i1とi2の間の電流 iH(i1-i2)は、電流計A1、 A2によって検出され、高すぎる場合、すぐに感電から人体を保護するために電源を遮断します。GFIは、安全規格に準拠しているだけでなく、使用者の安全対策でもあります。

 

開放・短絡検出機能(OSC)

OSC機能により、開放(接続不良)または短絡(被測定物回路の短絡)が試験中に発生した場合検出可能です。試験中に、被測定物の回路が開放した場合、良品として間違って判断される可能性があります。これを防止します。また、本機能は、短絡による治具の損傷を防止し、試験コストを節約します。

一般に、耐圧試験の対象となる製品は、静電容量(CX)を持っています。CXは、通常、数十pFから数μFです。回路接続が開放されたとき、開放箇所で小さな静電容量が形成され、それは通常10pF以下となります。その製品の全体の容量は、正常値よりも低くなります。また、短絡またはそれに近い状態のときは、静電容量が通常より高くなります。したがって、静電容量変動の上限/下限値設定は、開放・短絡を検出するのに有効です。

 

高速接触チェック HSCC 

HSCCモードは、接触チェックのための新しい測定技術です。非常に短いスパンで、複数の試験ポイントの接触をスキャン可能です。この新機能で、耐電圧試験を行う前に迅速な接触チェックができます。

DCR測定2W/4W

2線/4線のDCR(直流抵抗)測定は、標準的な試験項目の一つです。4線式測定は、高精度が必要なDCR試験に適しているのに対し、2線式測定は主要なDCRに適しています。

温度補正

温度差による問題は、DCR値の高精度な測定に際し、通常発生します。温度が異なる時、測定された抵抗値も異なる場合があります。温度補正機能は、本器に追加されており、 DCRは係数変換にて標準的な温度で測定した値に変換 されます。その結果、温度差によって生まれた測定の差は少なくなります。

DCRバランス

DCR値は、一般にインダクタンスのバランスと関連しています。電動機の3つのDCRセットがアンバランスの時は、長い時間の使用後、回転がアンバランスになるだけでなく、品質劣化の原因となります。DCRバランスの判断は、巻線の最大値から最小値を減算することで判断し、値が設定範囲を超える場合、良い製品ではありません。DCRバランス機能は、モータ製品に対し、長期信頼性試験の補助ツールとなります。

 

アプリケーション

モータ/ 直流ファン 準完成品の電気テスト

モータ、DCファン、及びスターターとローターを含む電気回転機械の準完成製品は、耐電圧及び直流抵抗、短絡試験が必要です。19035-Mは、コンピュータ制御なしで4線DCR測定が可能です。ユーザは、一度に2つの被測定物を効率よく、スキャンテストすることができます。8つの試験端子は、ドライブとセンスラインに分離されています。

  • CH 1, 2, 3, 5, 6, 7 can be set High/Off
  • CH 4, 8, can be set Low/Off

 

複数の被測定物を試験するためのサブステップ機能

並列試験は、耐圧試験の効率を高めるために行われます。しかし、並列試験項目だけでは、被測定物の良否判定が正しくできない場合があります。並列試験の良否判定を確実にするため、サブステップ機能があります。本機能は、並列試験条件で不良になった被測定物だけに、サブステップ試験条件が実行されます。並列測定と単体測定を、切り替えながら試験をすることができます。この機能により、耐圧試験の効率は、生産ラインで大幅に改善されます。

例:
ステップ1:AC耐電圧/ピン1からピン5、6、7
サブステップA:AC耐電圧/ピン1からピン5
サブステップB:AC耐電圧/ピン1からピン6
サブステップC:AC耐電圧/ピン1からピン7

 

欠陥部品耐電圧試験のための40チャンネルスキャン

新しいオプションであるA190359 16ch HV外部スキャンボックスは、16のテスト·チャンネルがあり、各チャンネルをH(高電圧出力)、L(低電圧出力)、またはOffに設定可能です。19035とA190359を組み合わせることで、欠陥部品テストの効率が上がります。更にA190359の2つのユニットを増設することにより、テスト·チャンネルは最大40となり、多ピンの部品及び製品のテストを一度に行うことが可能です。

製品ラインナップ

モデルNo,  
19035 AC耐圧:0.05~5KV
DC耐圧:0.05~6KV
絶縁抵抗:0.05~5KV
直流抵抗:最大100KΩ
短絡パルス(オプション)
チャンネル数:8
19035-M AC耐圧:0.05~5KV
DC耐圧:0.05~6KV
絶縁抵抗:0.05~5KV
直流抵抗:最大100KΩ
短絡インパルス
チャンネル数:8
19035-S AC耐圧:0.05~6KV
直流抵抗:最大100KΩ
チャンネル数:8

オプション

モデルNo, モデル名
A165015 PT100温度プローブ
A190347 GPIB&Handlerインターフェース
A190348 RS-232インターフェース
A190351 8ch-16chスキャンボックス
A190358 Handlerインジケーター
A190359 16ch高圧外部スキャンボックス(H,L,X)
A190702 40KV高圧プローブ

 

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出展企業情報

企業名
クロマジャパン株式会社
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AC電源やDC負荷でグローバルに活躍する総合計測器メーカーChroma ATE(クロマ)は台湾のハイテク産業の発展とともに世界中でパワーエレクトロニクス、受動素子、電気安全性、ビデオ&カラー液晶(LCM)、カーエレクトロニクスなどの半導体産業に対する試験・測定システムの提供しています。さらに、太陽光発電、LED、リチウムバッテリ、電源、バッテリーパック、電気自動車などの新しいエコロジー産業のクリーンテクノロジーに向けてのテストソリューションの開発に力を注いでいます。
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